ASC最終戦 Rote Open
11月8日から11日までインドネシアのロテ島で、アジアツアー第7戦、今年最終戦の ROTE OPENが行われた。
開催が1週間前に決まり、ロンボク島の噴火などもあり、本当にできるのか不安の中で行われた今回の大会。
北澤選手は、今まで3年間ASCを回わってきたが、選手やスタッフ全員で旅をしたことは一度もなく、この旅は修学旅行みたいでとても楽しかったようだ。
ロテ島は想像していたよりもずっと暑く乾燥しており、家自体も少なく砂漠と荒地のような感じだった。
もちろん、ちゃんとしたホテルは2件ほどしかなく、とても高額な為、選手はみんなバンガローに宿泊となる。
部屋はインフォメーションとは真逆の水シャワーでエアコンもインターネット回線も無し。
大会は8日スタート予定だったが、初日は女子の参加人数が少なくヒートの予定も無かったためにフリーとなる。
他の選手は違うポイントで調整するとのことだったが、北沢選手は初ロテ島ということもあり、波を見るため大会会場へ。
すると、ラッキーな事に、バリから来てぶっつけ本番はかわいそうだという事で、3時間近くASCの選手だけで大会会場で練習させてもらうことができました。
実際に海に入ってみると見た目と話しに聞いていたよりも波が優しく、昔からバリでサーフィンしているスランガンビーチと波やロケーション、地形が似ていて一安心。
大会初日は、夕方にオープニングセレモニーが行われ、選手代表として、北沢選手がロテ島で作られたスカーフのような物をいただきくなど、とても熱い歓迎を受けた。
2日目は男子のヒートが行われた。
3日目の最終日、朝とても良い波で、色々なハプニングがあったものの、とにもかくにも朝の一番いい波で最初のヒートが行われた。
点数的には思ったよりも低めだったようだが、見事に勝ち上がり、次のヒートへ。
決勝では台湾で負けた選手との対戦。
今年最終戦ということもあり、絶対に2回負けるなんてありえない、絶対に有終の美で終わってみせる!という気持ちが強くでていた。
ヒート直前にはうねりの向きも少し変わって風が吹いてきたため、刻一刻といい波が少なくなると予想し、最初に良いと思った波にどんどん乗っていく作戦をとる。
結果、最初の10分で2本いいスコアをまとめることができ、そのまま波も来なくなり優勝を勝ち取る!
今回の旅はすべての出来事においてポジティブにとらえて誰よりも楽しんでいた。
旅の初日の野宿では流れ星を見、今回は絶対に良い旅になると思い、選手全員が嫌がっていたホテルでも、誰も望まないような過酷な環境を、しかも大会中にみんなで味わうなんてとっても面白い事だと思い、最大限に楽しんでいた。
そういうポジティブな考えをしていたからか、本当にすべてがラッキーに動き、ミスヒートもなく、いい波にも乗れて優勝!
これからも頑張ってください!応援しております!
北沢麗奈選手より
今回の旅も、初めてのことばかりでとても楽しい思い出の一つになりました。
バリに帰ってからも、日本に帰ってからもポジティブにとらえる考え方を続けていきたいです。
今回の試合でも自分のライディングについての課題も見え、どうしたら自分のいいライディングができるのかということについても少し見えたと思います。
今年の大会はこれで全てが終わりですが来年はワールドの大会にももっと出たいと考えているので、今回の試合や今年のツアーで学んだことを活かしていきたいです!
これからも応援よろしくお願いします。