アマゾンの東の玄関口Manaus(マナウス)に4日滞在した後、再びハンモック船でアマゾン川を数千km下り、ついにアマゾン川を横断し大西洋の近くのBelen(ベレン)に到着した。
しかし、ここまでの道のりはトラブルの連続だった。
まずまた虫歯が発覚する。
そして、現地で売っていたとても安いSDカード入れたばかりに、大事な一眼レフ壊れ、日本との時差の関係で寝ないでこちらの深夜時間に日本のSONYとメールで やり取りしながら並行してネットで解決策無いか調べたり翌日は現地に住むポルトガル語できる日本人の方に通訳をお願いして一緒に電気屋、カメラ屋、現地 SONYサービスセンターに行って助けてもらい何とか復活。
その後ハンモック船でも盗難事件発生。
7万ぐらいするムービーカメラをいつの間にか盗まれる。深夜2時頃サンタレンと言う町に入港した時の出来事だった。
そして道中に出会った仲間も寝てる間にカバンを切り裂かれフルサイズ一眼レフとPC(25万円相当)を盗まれていた。カバンは鍵をしてワイヤーロックをしていたが切り裂かれたらそんなの関係無かった。
しかし、周辺の寝てるおっさんのカバンを調べたら俺のカメラを発見し、ライトで顔を照らし「泥棒やこいつ!」と騒ぎにしてやったら、周りに人がいっぱい集まってきた。しかし、その泥棒は自分のカメラやと言い張ってきたので記録動画を皆の前で見せたら、以前沖縄で撮ってた画像や俺の顔も写っていて証明し黙らせてやっ た。一眼レフカメラやPCもこいつが犯人かと思いきや、別にも泥棒が居てそいつはすでに下船していた。一応、同じフロアの全員の乗客のカバンの中もチェック させてもらった。
面白いことに、泥棒は俺のカメラで勝手に船内中を撮影していて、その動画の中に多くの人物が映っており数人に見せると「こいつがもう1人の泥棒や!」とみんなある顔を指さした。おそらくカメラやPCを丸見え状態で持って下船したのか目撃者多数だった。
そして朝になるとポリスに俺も付いて行き、仲間が盗難証明を作成。犯人と思われる顔の画像をポリスに渡し、さらに偶然、地元メディアが居たので犯人の顔写真を公開してニュースにしてもらった。その後もポリスに頼んでパトカーに乗せてもらい町を巡回し搜索。
人が集まるバスターミナルなどに犯人の服装、顔写真を見せて聞き込みしたが発見ならず船の出港時間となりベレンに向かう。次の日、ニュースのおかげか、犯人は即行逮捕されたとの情報があった。ちなみに俺のカメラを盗んだ奴も逮捕されたが俺がすでにカメラを取り戻した為、証拠不十分と俺がポルトガル語を話せな く自分が有利になる様に話したようですぐ釈放された。
ちなみにこれだけ大騒ぎになった後にも、また船の中で別の人が寝てる間に携帯を盗まれた事件もあった。
泥棒船だった。
俺は寝てる間も大事な物はじかにワイヤーロックして身体に結びつけたり怪し奴がいたら睨み付けながら夜も、音に敏感に反応し毎日24時間戦いが繰り広げら れている。町を歩く時は絶対靴を履きいつでも走れ、逃げたり、戦える体勢。30秒に一回は後方確認。街で待つ時は壁を背にして立つなどし後ろからの攻撃を 防ぐ。
財布はダミーで3つ持ちそれ以外にシークレットサイフや他の場所にと5つに分散している。壊れたスマホも150円で買い、もし携帯強盗が出たらそれをやる予 定。と準備している。熊スプレーも持ってたが飛行機に載せれないのでアメリカに置いてきてしまったがそれがあればかなり武器となっただろう。とりあえず危険なブラジルであった。野宿は危険。気の休まらない戦いは続く…