Helsinkiの旅

港が近く、自然も豊かな街・ヘルシンキをひとり旅。
ヘルシンキは、成田から直行便で9時間台で到着する国・フィンランドの首都である。


中心地では、街中にトラムが走っているのだが、はじめて乗る者には少し難易度が高い。
アナウンスはフィンランド語であるため、行き先を確認しながら耳を澄ます。これも旅の試練。
その分、目的地にたどり着いたときの喜びは一入である。

建築物もひとつひとつが素晴らしく、単純に街を歩くだけで目に見えるものすべてが新鮮。
その中でも印象に残ったテンペリアウキオ教会は、観光スポットとしても有名な場所。
特異なドーム型の建物内で鳴り響くオルガンの音と教会の雰囲気の中、思わず椅子に腰かけて上を見上げたくなる。
ここは、観光客が多い休日よりも、平日に訪れることをお勧めしたい。

街の散策に疲れたら、カフェで一息。
街には数えきれないほどのカフェが点在し、休暇を過ごすのにも最適な環境が整っている。
カフェにはボリューミーなシナモンロール、北欧ならではのベリーを使ったパウンドケーキなど、頭を悩ませる魅力的なメニューばかりだ。
その中でも、アカデミア書店内にあるカフェ「CAFE AALTO」はぜひ訪れてほしい。
ここでは、その店名のとおり、フィンランドの近代建築の父アルバ・アールト(1898 – 1976)がデザインしたインテリアが楽しめ、
何時間でも居たくなる心地良い空間だ。

ところで、ヘルシンキの日曜日は、街中のほとんどのお店が休業日。
日曜日を狙って、ヘルシンキ以外の土地にも行ってみた。
発車時間になると、アナウンスでのお知らせはないままベルがジリジリ鳴って突然走り出す鉄道に揺られること1時間半。
たどり着いたのは、タンペレ。
タンペレには、世界的に有名なキャラクター・ムーミンの「ムーミン谷博物館」があるのだ。
ムーミン谷博物館には、物語のシーンを切り取ったミニチュアや原画がたくさん展示されていて、
ムーミン好きにはたまらない場所。(館内は撮影禁止)
博物館の隣には、ミュージアムショップがあって、店内にはぎっしりとムーミングッズが溢れている。
ここに長い時間滞在してしまったのは言うまでもなく、たくさんのお土産(もちろん自分へのお土産も)を購入した。

タンペレ駅からムーミン谷博物館は、のんびり歩いて15分程度だが、
予定にはない場所に訪れるのも、旅のおもしろいところ。
途中に立ち寄った「タンペレ大聖堂」も、立ち寄る価値がある素晴らしい場所であった。
まわりには手入れが行き届いた庭もあって、まるでお城のような佇まいだ。
この後、しばらくタンペレを散策したのだが、ふと空を見上げると、空が怪しい。
雪が降り出すとヘルシンキに戻るのが困難になるかもしれないと感じ、急いでヘルシンキへ戻る。(10月はもう雪が降る)
日曜はほんとうに国民が休日モード。
日本との違いを感じながら、やっと開いているスーパーを見つけて食料を買い込んでホテルに戻ったのも思い出。。

今回訪れたのは10月のヘルシンキとタンペレのみだったが、
夏は森を散策したり、冬はもっと北へ行くとオーロラに出会えるチャンスがあるフィンランド。
季節や地域によって様々な姿をみせるこの国に、いつかまた時間をつくってゆっくり訪れたい。

写真・上から
1.ヘルシンキ中心地の街並み。
2.ヘルシンキの街中を走るトラム。
3.トラムを待つ停留所。STREAM TRAIL/MARCHE-3トートバッグとともに。
4.有名な観光スポット「テンペリアウキオ教会」。
5.アカデミア書店内にあるカフェ「CAFE AALTO」のショーケース。
6.出発時にアナウンスなどはなく、定刻にベルが鳴り走り出す鉄道。
7.鉄道、車内より。
8.フィンランド・タンペレ「タンペレ大聖堂」。
9.ヘルシンキ中心地とVANTAA空港を結ぶエアポートバス。乗車時に簡単にクレジットカード支払いができる点がとても便利。