香港 / Wang Chiu

東京から飛行機で約5時間。香港島、九龍半島からなる島が香港だ。面積は1104km²あり、日本の札幌市とほぼ同じ大きさである。

アジアを代表するハブ空港の香港国際空港があり、ショッピングや食通の街として栄えていることから、世界中の観光客が訪れている。

山がちで平らな土地は少ないが人口が多いため、市街地の人口密度は極めて高く、狭い地域に数十階という高層ビルが近接している。
街では2階建てバスが交通手段の一つとなっている。この狭い土地に約700万人もの人が住んでいることにも納得である。

フェリーも市民の足として重宝されており、特にスターフェリーは九龍側と香港島を結んでいることから、短いクルーズを楽しむことが出来る。
わずか6 – 7分の船旅は、ゆるやかな潮風に吹かれとても心地良い。
その一方で、船内から見える中環の高層ビル群は、地面からいきなり生えてきた様で圧巻だ。
地震が多い日本では見ることが出来ない光景である。

周りに海が広がっており漁業も盛んなのか、フェリーの横を小さな漁船がすり抜けていく。
海岸沿いの散歩道を歩くと釣り竿が数メートルの間隔をあけ並んでいる。
竿が引くと木陰に座っていた釣人が走り寄ってきて魚を釣り上げる。海に面した香港ならではの一場面だ。