アニタ・ムイは、香港の1980年代を代表する女性歌手。
幼少のころより、家計を助けるために、レストランやナイトクラブなどで歌っていた。
1982年、無綫電視の新人歌手コンテストで優勝し、メジャーデビューを果たす。
1983年には東京国際音楽祭世界大会に参加したこともあり、28枚のアルバムと45本の映画を残す。
日本では、ジャッキー・チェンやチャウ・シンチー映画の共演者として知られている。
シリアスからアクションまでこなし、特にコメディエンヌとしての才能は非常に高く、オールラウンドにこなす演技力の高さから、主演・助演を含み、出演した映画も数多い。『ルージュ』においての彼女の演技は絶品で、第8回香港電影金像奨最優秀主演女優賞・第24回金馬奨最優秀主演女優賞など賞を総なめにした。他には、『縁份』で第4回の、『半生縁』で第17回の香港電影金像奨最優秀助演女優賞を受賞している。また、面倒見のよい姉御肌の彼女の人柄は、多くの人たちに敬愛されていた。