Covelong Point Classic Surf and Music Festival インド 北沢麗奈選手

モルディブオープン(9月13-16日)が終わった次の日、イベント開催地のインドへ移動。

書類トラブルでのピンチを乗り越え、無事インドに到着。

初めてのインドの第一印象は、とにかく暑い!フィリピンやインドネシア、モルディブよりも断然暑い!

大会会場はChennaiのはずれで、車で1時間ちょっとの場所。

波は予測していた通り、日本みたいに小さかったのだが、思っていたよりも乗れる距離が短かい。

ボードの損傷は飛行機移動ではたまにあることだが、さすがに5本中4本のボードが壊れているのは異常事態。

しかも、1番調子がよくてモルディブで優勝したサーフボードがひどく壊れている。

とりあえず18日の朝は奇跡的に無事だった1本を使って入ってみたが、波に板が合わなかったのと、海の流れが川のように強くて、こんなに強い流れでサーフィンした経験があまりなく苦戦する。

しかし、インドの選手が壊れた板を治してくれ、仲の良いジャッジの方が板に付ける道具についてもアドバイスしてくれ、それを参考にすることで普段のようなライディングができるようになる。

アクシデントはこれだけではなく、19日にASCのコンテストがあって、てっきり1DAYイベントだと思っていたところ、よく確認してみると20日までになっている。今回のイベントをスポンサーしているスリランカエアーで取ってもらった帰りのチケットが

20日の午後発になっているという事件が発覚…

帰りの便を変えてもらおうにも24日まで満席で、25日からは日本の大会に出る予定になっているなか、大会のスケジュールを20日の朝1番に女子の決勝が終わるように変更してもらうことで解決。

 

19日は女子ラウンド1と準決勝を行い、準決勝では、年間ランキング争いをしているフィリピン人選手との戦いに。

波は日本のようなコンディションだった為、落ち着いていい波を待ち、2本しか乗れなかったとしてもその2本で確実にいい点数を出す作戦にした。

結果、最初の波は3点後半で、そこまでいい点数ではないものの、2本目でgoodの6点をマーク。

他の選手は2点、3点代しか出せおらず、安心して1位をキープすることができた。

そして、年間ランキング的には、早めにフィリピンの選手が敗退するととても有利になってくると考え、仲の良いインドネシアの選手が一緒に勝ち上がれるように協調してヒートを進める。

結果、北沢選手が1位で、インドネシアの選手が2位で勝ち上がることとなる。

20日の朝の決勝では、前日よりも波が上がり、いいコンディションで試合がスタートする。

序盤から普段通りのライディングができていたが、思ったよりも点数が出ず、他の選手のライディングには思ったよりも高い点数が出るという展開となり、30分のヒートのうち25分の間、ずっと3位という結果。

残り時間5分になり、優勝に必要な点数は6.1ポイント。

普段なら簡単に出せる点数だが、どうやら今回はいつもより厳しそうと感じ、何か凄い事をしないと点数が出ないと決断し、女子が今大会で誰もメイクしていない、波の中をくぐるチューブライディングにチャレンジする。

試合では一度も成功したことがなく、ヒート中に乗っていい波数も残り1本という厳しい状況下で勝負に出た結果、残り時間7秒で乗った波でチューブライディングに見事成功!

会場も最高に盛り上がって絶対に逆転できたと思っただが、点数はなんとアベレージの5.4ポイント…

3位から2位にはなれたが、逆転優勝には届かず。

しかし、今回の試合で、1番緊張する最後の最後に自分の1番いい演技ができたことがとても嬉しく、尊敬している方から「今回の大会は、ライディングも良くて常に冷静でいて、頭を使って試合運びをしているのがわかるいい試合内容だった」と言ってもらえたり、多くの観客が、感動したと言って握手や写真撮影、サインを求めてきてくれ、準優勝ではあったが、見ている人の心を動かす試合ができたことを誇りに思う。

大会スポンサーのチケット手配ミスで表彰式には出られなかったが、コンテストディレクターやジャッジの方々の配慮のおかげで決勝に出ることができて良かった。

次の台湾ではまた良いライディングをして、今度は絶対に優勝目指す!

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大会動画

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