『仲間との時間 in Westport』
アンディーのはからいですぐさまWestportに移動したジーヤマ夫婦。
まさかまさか、嫁は約３ヶ月、旦那は約４ヶ月も滞在する事になるとは、、、、
ここでの時間はニュージーランドの集大成と言っても過言ではない。
釣り好きのオーナーは休みになると良く釣りに出かけていて、
私たちを誘ってくれた。
あつしも釣り好きなので波が良くないとなればすボートに便乗。
ある日、ボートに乗った４人がイキイキした表情で戻ってきたので話を聞くと、
なんと入れ釣り状態で１９匹も釣ったと言う。
投げれば釣れる、釣ったら締める、、、
ボートはたちまち血だらけ、、、てんやわんやの最中オーナーのレイは
パトリックを釣ってしまったらしい、、、、
絵描きのパトリックの手にグサリと刺さった釣り針、、、、
みんな心配したけど本人は至って冷静。
数日間、釣れたカウアイという魚を有り難く頂いた。
ここWestportは紛れもないサーファーズパラダイス。
波がない日がない、、、、どころかサイズがありすぎて入れない事もあるくらい。
もともとサーフィンをする人もしない人もサーフィンに酔いしれる日々。
とにかく毎日が小学校みたいに楽しい。
スティーブの提案でウォーターファイトをしたりもした。
公園でサッカーをしている仲間にビールの差し入れと証して近づき、
水風船を投げつける笑
上手い人も下手な人も一眼となってサッカーの試合をしてみたり、、、
私がフルマラソンに出場したり。
レイが突然ブートキャンプ始めたり、、、、
誰かを祝ったり。
お別れ会をしたり。
寒けりゃ薪を割る。
キャンプファイヤーでほっこり。
人生のうちでいったらほんの一部でしかない短い時間だったけど、
大きくて大切な一瞬が長くつづいた期間だった、、、、
３ヶ月後、私はビザも切れるので約３週間オーストラリアへ。
その直前にニュージーランドのビザのことで急遽予定が変更になり、
ここでの滞在を数日延ばす事になる。
その数日の初日、ウエストポートは酷い雨に襲われ大洪水が起きた。
朝外に出るとホステルには数センチ水が浸水していた。
ま、そんな大事とも思わずいつも通り一人の時間をクッキーを焼きながらぼんやり過ごしていた。
そこにホステルのオーナーが現れた。
朝６時くらいだったかな、そんな時間に来るなんて珍しい。
３０分後、、、、
気づいた時には大事態。
車のタイヤは半分水に浸かり始めていたし、
いくつかの客室にはもう水が入り始めていた。
仲間たちを叩き起こし、車を持ってる人には高台への移動を促す。
私たちの買いたての車もあつしが早急に向かいの公園の丘に逃がした。
もう停車禁止区域とかどうでもいい。
中庭はプール状態。テントは全て浸水。
客室は水浸し、、、
砂袋を急遽部屋の前に重ねたけど時すでに遅し、、、
対処している間にも雨はキツくなるし、満潮を迎える。
昼前にやっと雨は止んだけど被害の大きさからしてもしばらくゆっくりしてもいられない感じ。
出来ることがあれば身体を動かし続けた。
朝焼いたクッキーは緊急非常食となった。
アホかー！！と思ったけど、この日に限って客室は満室になると言う、、、
びしょびしょで汚水臭い部屋に誰が泊まりたい！？！？
今思えば、どんなピンチも人の力が集まれば何とかなるもので、
その日の夜にはいつもの穏やかさが戻って、無事客室も埋まる、、、
それでも翌日も、翌翌日も後片付けは続いたけど。
海も大荒れ。
私はついにビザも切れるのでオーストラリアへ。
あつしはここに残り夫婦別居生活となった。
そして、遂に車も買ってニュージランド一周の旅にる。。。
『ジーヤマ夫婦再結成。』
約三週間の別居生活を終えた。
私は長い事お世話になっていたオーストラリアの仲間たちに別れを告げ、
再びニュージランド、クライストチャーチへ飛んだ。
到着したのは深夜１時。。。。
時間の事もあってなのか、３週間前よりも大分寒くなっていた。
あつしが買ったばかりのレガシーで迎えにきてくれていた。
小さな車にサーフボード２枚と世界一周セットがぎっしり、、、、
久々の車旅のスタートにワクワク。
深夜にも関わらずテンションは上がってしまう。
地図を見てまず目指したのはLake Tekapo,
世界一の星空でも有名な観光名所。
しかし、自然の脅威の裏にある真の目的、、、、
ジャジャ〜ン！！！
サーモン丼！！
普段は誰よりも節約しているであろう我々の財布のひもが完全に緩んだ。
ひさびさのキャンプ生活。
モノに溢れた時代、、、すごいお荷。
コレが私たちの巣。
必要なものは全てココにある。
不要なものもある。
ニュージーランドでは自然の醸し出す色や温度、匂いに日々感動させられた。
Lake Pukakiはさらに大きかった。
湖沿いをドライブしながらMy.Cookを目指す。
そしてニュージーランド一周スタート翌日、
想像を超える寒さという恐怖に立ち向かう決意をした。