気持ちのいい建築空間

標高1200mからの眺望を楽しむ天空カフェAURAの魅力

軽井沢駅から北へまっすぐ続いている道に向かって進み、旧三笠ホテルの駐車場をすぎて急坂を約3分走ると、左手に見える細い林道がある。
そこをさらに入り、1分ほど走るとそこに天空カフェがある。

2880坪の傾斜敷地の頂。1200mにその建物はある。
まさに天空といえるその地からは軽井沢の街を眼下に、晴れた日は遠くに南アルプスや八ヶ岳を望むことができる最高の立地だ。
雄大な眺望をドラマティックに取り込むこと、イベントのできる庭があり、
それらを楽しみながらゆったり過ごせるプライベート感あふれる空間が出来上がった。
最良の眺望を得られる空間にするため、現地のやぐらを設営し、高さ関係や配置検討を重ね、“く”の字を描くような角度にし、庭に求心性を持たせた。
制作限界最大のペアガラスを用いた客席からは、キャンドルイベントや、コンサートが行われる庭とともに、遠くの山々をパノラマ上に見渡すことができる。
夕暮れ時から刻々と空の色が変化し、暗くなれば星空が美しい。
ガラス面への映り込みが夜景を阻害しないよう、ピンスポットライトを照明に起用し、壁の一部を黒色としたところも細部までこだわりを感じることができる。
斜面に対し水平に伸びたカフェ先端部分は、跳ね出しのテラスとして地表から解放し、天空の浮遊感を表現。
カウンター席からは目前の山が迫ってくるような感覚を得られ、店内とは異なる眺望を楽しむことができる。
軽井沢に足を運んだ際には、ぜひこの眺望と、建物、そしてフードを堪能していただきたい。