蚊との戦いの末、世が明けた。
乗りたかったバスはサーフボードのせいで断られた。
違うバスは問題なく、すんなりと乗せてくれた。
追加料金もなし。
バスにゆられる事約1時間、メンドゥット寺院に到着した。
ここには会いたかった人がいる。
住所も知らない。
わかっているのは名前のみ。
日本人のその人の名前を伝えると、知らないという人はいなかった。
難なく会いたかった人とも会え、ほっと一休み。
採れたてのココナッツジュースで一気に元気が回復した。
翌朝は6時に起きてボルブドゥールまでウォーキングした。
大通りは車も多く、デコボコも多く歩きにくい。
私たちは、畑や林、路地にお墓を通り抜け探検のような散歩のスタートだ。
すれ違う人は皆、
『スラマッパギー(おはよう)』と、
挨拶を交わす。
この日は畑の向こうに佇むボルブドゥールを眺めた。
翌日も朝5時に起き、ボルブドゥールまで歩いた。
世界遺産を目の前にするのも世界一周旅行の醍醐味だ。
1時間弱。
着いた頃にはすっかり世も明け、熱い太陽が照っていた。
しっかり外国人価格の入場料を支払い、、、
公園を進むとボルブドゥールは見えてきた。
いよいよボルブドゥールの麓まで歩み寄る。
どうやったらこんな建造物が完成するんだ、、、
深い言葉は何一つ持ち合わせていないので、そんな子供染みた疑問がただ浮かんだ。
中央の階段を登って行く。
一番高いところまで一気に駆け上がった。
ボルブドゥールのてっぺんにはストゥーパのような形の建造物があり、穴をあけ内部を見えるようにしてある。
その一つ一つの中に仏像が安置されている。
その穴や、ストゥーパとストゥーパの間から差し込む光、
白く靄をかけた様な世界の下に広がる緑がとっても美しく、ゆっくり腰をかけ暫く無になり景色を味わってみた。
ボルブドゥールが修行所または瞑想所として造られたと言われている通り、とても心が穏やかになった。
ボロブドゥールは五層のピラミット状建築でその壁面に彫られたレリーフも素晴らしかった。
一つ一つをじっくり見つめた。
レリーフに描かれたストーリーを楽しみながら、
ゆっくりゆっくり回廊を上から下り、
ボロブドゥールを後にした。
翌朝、お世話になった皆さんに別れを告げ、
サーフポイントであるパチタンへと向かった。
■Epic Days
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