まだ暗がりの早朝4時、サーフトリップを終えまだ火照った身体と、筋肉疲労を残したままタクシーに乗り込む。
まだ陽は昇っていない。
ビックスクリーンに流れるウォームアップ映像、無理矢理体を覚ますようにリズムを合わせる。
やっと陽が昇り始めた頃、スタート地点には既にすごい人。
とはいえ何言ってるかさっぱり理解できない、
唯一理解出来たのがスタートへのカウントダウン。
サーーーン。(3)
アーーール。(2)
イーーーーーーーー。(1)
(ドーーーン!!)
トップを狙うカモシカxチーターのような先頭集団に続き、
ぞろぞろと大波が動き始める。
私もスタートから2分ほど遅れてスタートゲートをくぐる。
前回のマラソン同様、今回もペースがつかめるまでは軽く雑談ができる速度をキープ。
最初は良かった。。。それができていた。
しかし5km地点(前回は余裕すら感じていたが)思わぬしんどさと足の重さに不安がよぎった…
そう、このコースの特徴として、アップヒルとダウンヒルの連続で、フラットな道が少ないのだ、、、、
まんまとペースを間違えてのスタートはもちろん後に響いた。
なんとか折り返し、足を進めていたが次のアップヒルで足が前に出なくなっていた。
長く緩いアップヒルを越え、ダウンヒルで少しペースを取り戻しつつあったところで
パートナーに追いつかれる。(5km地点以降、大分差がついていたはずなのに!!!!)
そんなにもペースが落ちていたなんて、、、
悔しい。
でも、ペースアップはもはや不可能。
足はまるで地球の中心からひっぱられ、強い向かい風が自分にだけ吹いてるかのよう…。
挙げ句の果てに、先には今までで一番急なアップヒル。
ペースダウンしたランナーが団子のように固まり、
アップヒルに差し掛かるランナーの頭の数がどんどん増えていくのだけがよく見え、コースの苦しさが察せられた。。。
自分もあそこのゴマの一粒になるのか、、、
でもそこを上りきればおそらくゴールまで500~700m、
絶対歩かない。
心に決めて進む。
みんな辛いけどがんばっているんだ!!
アップヒルは本当い辛かった。
上りきってもゴールが見えないのには多少気を失いかけたが、(実際気温も高く貧血気味に、、、)
コースが見えにくかっただけで、少し進んだところでランナーたちの流れがゴールに向かっているのがしっかり確認できた。
知ってる顔も見え、遂に来たか!!と嬉しくなった。
無事ゴールしました。2時間24分にて。
と同時に、ハーフを選んだ自分に後悔が芽生えた。
やはりマラソン大会に出るなら42.195kmに限る。
すぐにそう思った。負け惜しみではなく。
走ることに快感を覚え、走った後の達成感に喜びを覚えてしまったようだ、
マラソン。恐るべし。