台中国際マラソン 2014

まだ暗がりの早朝4時、サーフトリップを終えまだ火照った身体と、筋肉疲労を残したままタクシーに乗り込む。

まだ陽は昇っていない。

ビックスクリーンに流れるウォームアップ映像、無理矢理体を覚ますようにリズムを合わせる。

やっと陽が昇り始めた頃、スタート地点には既にすごい人。
とはいえ何言ってるかさっぱり理解できない、
唯一理解出来たのがスタートへのカウントダウン。

サーーーン。(3)

アーーール。(2)

イーーーーーーーー。(1)

(ドーーーン!!)

トップを狙うカモシカxチーターのような先頭集団に続き、
ぞろぞろと大波が動き始める。

私もスタートから2分ほど遅れてスタートゲートをくぐる。

前回のマラソン同様、今回もペースがつかめるまでは軽く雑談ができる速度をキープ。

最初は良かった。。。それができていた。
しかし5km地点(前回は余裕すら感じていたが)思わぬしんどさと足の重さに不安がよぎった…

そう、このコースの特徴として、アップヒルとダウンヒルの連続で、フラットな道が少ないのだ、、、、
まんまとペースを間違えてのスタートはもちろん後に響いた。

なんとか折り返し、足を進めていたが次のアップヒルで足が前に出なくなっていた。

長く緩いアップヒルを越え、ダウンヒルで少しペースを取り戻しつつあったところで
パートナーに追いつかれる。(5km地点以降、大分差がついていたはずなのに!!!!)

そんなにもペースが落ちていたなんて、、、

悔しい。

でも、ペースアップはもはや不可能。
足はまるで地球の中心からひっぱられ、強い向かい風が自分にだけ吹いてるかのよう…。

挙げ句の果てに、先には今までで一番急なアップヒル。

ペースダウンしたランナーが団子のように固まり、
アップヒルに差し掛かるランナーの頭の数がどんどん増えていくのだけがよく見え、コースの苦しさが察せられた。。。

自分もあそこのゴマの一粒になるのか、、、

でもそこを上りきればおそらくゴールまで500~700m、
絶対歩かない。
心に決めて進む。

みんな辛いけどがんばっているんだ!!

アップヒルは本当い辛かった。

上りきってもゴールが見えないのには多少気を失いかけたが、(実際気温も高く貧血気味に、、、)
コースが見えにくかっただけで、少し進んだところでランナーたちの流れがゴールに向かっているのがしっかり確認できた。

知ってる顔も見え、遂に来たか!!と嬉しくなった。
無事ゴールしました。2時間24分にて。

と同時に、ハーフを選んだ自分に後悔が芽生えた。
やはりマラソン大会に出るなら42.195kmに限る。
すぐにそう思った。負け惜しみではなく。

走ることに快感を覚え、走った後の達成感に喜びを覚えてしまったようだ、

マラソン。恐るべし。