リヤカーマン佐々木規雄の旅、2017 冬季北極圏CANADA リヤカーの旅

 

今回の旅は、今までで最も厳しい道のりとなった。
なぜ、わざわざ寒い時期に、カナダの北極圏という寒い場所を選んだかと言うと、自分を精神的に追い込み強くなりたかったからだ。

今までも寒い所、熱い所、海抜ほぼ0から標高4000m近い峠越え、数百km補給のできない未舗装など、様々な厳しい道を歩いてきた。
そして2年前にアラスカの道の最北端で北極海の近くプルドーベイからスタートして現在アメリカ大陸徒歩縦断の途中だった。(中米除く)

まもなく(4月半ば)、また南米に戻り前回からの続きペルーから、南米最南端ウシュアイアを目指す。
南極も歩けるなら歩きたいが、費用や歩く為の準備が大変なのでウシュアイアまでにするけど。
その道のりは厳しいものになるだろう。
治安も悪く、言葉も分からない。食料も北米ほどアウトドアに適した良い物は手に入らない。
砂漠地帯やアンデス山脈5000m越え、未舗装の無補給区間が長い場所もある。
それを思うと不安もあったし自信を少し失くしていた。
だからこそ、その前に厳しい道を歩き、精神的にも肉体的にも追い込み強くなることで、この先の南米に挑もうと思ったのだ。

今回、極寒の中約1000kmをほぼ無補給で歩き、さらに道も無い様々なリスクがある北極海に挑戦した。
様々な危険もあったが、冷静に判断し対応し北極海まで辿り着けた。
終わってみてまた強くなれたと感じる。
今なら、以前よりも自信を持ち挑戦できるだろう!
そして、厳しい道だからこそ見た景色に感動し、人々の優しさも感じた。

この2ヶ月の北極圏の旅で出会った人々や風景は脳裏に深く残っている。
人は生まれた瞬間から少しずつ死に向かうし、いつどこで死ぬか分からない。
俺はその時がいつ来ても、「あれをやっとけば良かったとか、あそこに行っとけば良かった」と、後悔が無いように1度しか無い人生を全力で楽しんでいる。

私の旅をサポートして頂いてるスポンサー各位
差し入れや宿を提供してくれた方々
遠くからも応援してくれてる仲間や家族に感謝してます。
この先もどんな出会いや景色が見れるか楽しみである!

目指せ最南端ウシュアイアへ

※ちなみに北極からは一週間に渡りヒッチハイク7台乗り継いでリヤカーと共に帰って来ました。ヒッチハイクが見つからない時はひたすら歩き100km以上歩いた。乗せてくれた優しい方々にも感謝してます。

それと明後日からボランティアガイドとして今度は車で5~6日の北極ツアーに行きます。ビザ的に働けないので。また連絡取れなくなります。