ダカールラリー2017

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「ダカールラリーを取材しています!」と言うと、20年以上前のダカールを知るお父さん方から「篠塚選手はまだ走っているのかい?」とか、「もうアフリカじゃないんだろう」なんて100%言われます。そう、篠塚選手はもうダカールを走っていませんし、2009年からは「ダカールラリー」という名前はシンボルとして残し、南米を舞台にラリーが開催されているのです。

とは言え闘いの舞台は変わっても、選手&スタッフにとっては2週間で9,000キロを走破する、過酷なアドベンチャーラリーであることは変わりなく(ある意味アフリカ以上に過酷かも)現代の「冒険譚」でもあるのです。

 

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■ その1 兄者とスギP

「スギP、今日の移動距離はどれくらい?」

「はい兄者、今日は446kmだから、超近いっすよ」

取材開始から10日が過ぎ、我々J SPORTS号乗組員の距離感覚は「完全」に麻痺。

無理もないかもしれない、1日の走行距離は平均でおよそ650km。

2日前にはボリビアのウユニ塩湖から、アルゼンチンのサルタという町まで、1065km、19時間を走ったのだ。もはや500km(東京―大阪間)以下は「となり町感覚」です。

 

「行きますかぁ〜」

早朝4時、漆黒の闇の中、キャンプ地を出発。

今日もバイク、車、トラックを追っかける毎日が続きます。

 

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■その2 ダカール・ラリーとは?

ダカールラリーは、毎年1月に開催され

世界50か国以上の選手(もちろん女性選手も頑張っています)、400台以上ものマシンが集まり、2週間をかけておよそ9000kmを走破するイベント。

2017年大会はアルゼンチンとボリビアに加え、初めてパラグアイの地を踏みます。

 

世界各国のメーカーがしのぎを削る中、日本からは、ホンダがバイクで出場。自動車部門では、チームランドクルーザー トヨタオートボデーから社員ドライバーとしてトヨタ車体の三浦昂選手が出場。トラック部門では、日野チーム菅原 の菅原照仁選手と父上で御年75歳のダカールのレジェンド 菅原義正選手も闘っています。

 

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■その3 競技システム

ダカールの競技システムは、シンプルに言うと13日間/9000kmの道のりを、どれだけ短い時間で走破できたかを競う。ただ、9000キロすべてが競技区間になるのではなく、SS(スペシャルステージ)と呼ばれる競技区間と、リエゾンと呼ばれる移動区間に分かれ、一般道の走行は厳しくスピード規制されている。

他のモータースポーツと違うのは、バイクや車、そしてトラックまでが「混走」して順位を競うというところ。

 

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■その4 取材の一日

J SPORTS号の一日の流れをご紹介しましょう!アウトドアと旅でどっぷりの毎日、スタンプスを愛読の皆様には「ウラヤマシー」と言われること間違いなしです!

 

AM4:00 起床しただちに出発準備。テント&テント内撤収5分。荷物積み込み&出発準備5分。10分で食堂で食事をしてランチパックをもらう。トイレ&歯磨き5分 起床から25分後には完全装備で出発!

 

午前中 選手たちのスタートや走りのシーンを撮影しながら移動。一日平均650kmを移動。移動しながらランチパックのクラッカーやリンゴ、缶詰のパスタを食べる。ランチパックがもらえない日は、食事なし。

 

PM3:00 キャンプ地へ到着。テント設営後、夕方から選手たちが徐々にキャンプ地へ到着するので、各チームを取材。日本に送る映像素材を編集し、衛星を使って送信。空いた時間に食堂で夕食を済ませて、翌日の取材打ち合わせおよび、各チームの取材。

 

深夜0:00 暑いときには夜でも気温35度、はたまた富士山頂と同じ、標高3700m付近では夜の外気温-6度。ありったけの衣料とダウンを着てテントでバタンキュ〜。

 

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■その5 食べ物

「ラリー中は食事はどうしてるの? 全部自炊?」

取材に行くとこを告げると、まず出てくるのがこの質問。

答えは明快で、「全部主催者が用意してくれる」のです。

どこのキャンプ地でも、一度に600人が食事可能な「ケータリングセンター」が設置され、そこで朝食&夕食が提供されます。昼食はランチパックが配布されるし、うれしいことに水のペットボトルは6本パックが必要なだけ支給されるのです。

とにかく「肉」がうまい!! さすが南米と妙に納得してしまうのですが、とりわけアルゼンチンビーフは最高です!

 

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■その6 ダカールラリー2017取材

ということで、2017年も「J SPORTS号」でパラグアイ・アルゼンチン・ボリビアを走って、ダカールラリーを完全密着取材します。

僕の夢は「ダカールラリーに出ること」でした。選手ではないけど、意外とそこには執着なく、あの冒険の毎日へ身を置けることだけで幸せです。

規格外の自然、常に変化する状況、そのチンチンの現場に毎日直面できることに、今から少年のようにワクワクしています。

ぜひJ SPORTSのホームページをチェックしてみてください。今のダカールラリーを体験できますよ。

 

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おしまいに、ダカールラリー創設者 ティエリー・サビーヌの言葉で締めくくります

「望むならば連れて行こう、冒険の扉を開くのは君だ」

杉山友輝

 

※J SPORTS号とは… ダカール・ラリーを全行程帯同取材するため、ホンダ、トヨタ車体、日野の出場3メーカーとJSPORTSが「Team JAPAN」を結成。そのコラボレーションとしてプレスカー「J SPORTS号」を走らせるプロジェクト。J SPORTS号は2015年大会から登場し、2017年大会で3回目となる。乗員はドライバー兼カメラマンの大野晴嗣(通称:兄者/rpm films代表)と、ナビゲーター杉山友輝(通称:スギP/J SPORTSダカール担当)の2名。

 

ダカールラリー2017 【パラグアイ〜ボリビア~アルゼンチン】 デイリーハイライト

1月3日(火)〜1月15日(日)  夜10:00~10:30 J SPORTS 3にて放送

【問い合せ】 J SPORTSカスタマーセンター Tel.03-5500-3488  https://www.jsports.co.jp/

また、J SPORTSのホームページではダカールラリーの動画もご覧いただけます

詳しくは、 J SPORTS モーター  で検索